秋のお彼岸には、おはぎをお供えしたり食べたりする家庭があります。小豆の赤色には邪気を払う意味があると考えられ、先祖への感謝を込めてお供えされてきたと言われています。地域や家庭によって呼び方や作り方はさまざまなので、わが家らしい一皿で十分です。
平日の夜にもち米を炊くのは大仕事。そこで今回は、温かいごはんを軽くつぶし、きなこをまとわせ、あんこは包まずに添えるだけにしました。「どうして食べるの?」と聞かれたら、「秋の萩の花にちなんで、おはぎと呼ぶ説があるんだよ」と話してみてください。農林水産省の食文化資料でも、おはぎの由来には諸説あること、小豆が行事食に用いられてきた背景が紹介されています。
材料(2人分)
- 温かいごはん300g
- 水大さじ1
- きなこ大さじ3
- 砂糖大さじ1
- 塩ひとつまみ
- 市販の粒あんまたはこしあん120g
作り方
- 耐熱ボウルに温かいごはんと水を入れ、ふんわりラップをして電子レンジ(600W)で1分加熱します。
- ラップを外し、しゃもじかすりこぎで米粒が半分ほど残る程度まで、2分ほど軽くつぶします。
- きなこ、砂糖、塩をバットか平らな皿で混ぜます。
- ぬらした手でごはんを4等分し、丸みのある小判形に握ります。
- 温かいうちにきなこを全体にまぶし、器に2個ずつ盛ります。
- あんこをおはぎの横に2等分して添え、好みで少しずつのせながら食べます。
おいしく作るコツ
ごはんは熱いうちに、つぶしすぎない
温かいごはんに少量の水を足して温めると、まとまりやすくなります。完全になめらかにせず粒を少し残すと、もち米だけで作るおはぎに近い、やわらかな食感になります。
あんこを「添える」だけで、後片付けも軽く
あんこを包む工程を省くと、手やラップがべたつきにくく、子どもも自分で好きな量をのせられます。粒あんでもこしあんでもよく、スーパーで手に入るチューブ入りやパウチ入りのあんこでも作れます。
小判形を2個並べて、萩の花らしい一皿に
丸めるより少し細長い小判形にして、器に寄せて並べるだけで行事らしい見た目になります。中央や横にあんこの赤紫色を添えると、きなこの黄みとの対比がきれいです。
調理中に確認したポイント
あんこを中に包まないため、ごはんが熱いうちでも成形しやすく、衣がはがれにくい作り方です。きなこは時間がたつとごはんの水分を吸うため、食べる直前にまぶすと香りとさらっとした口当たりを保ちやすくなります。
アレンジ・作りおきのポイント
前日に進めるなら、きなこ・砂糖・塩を混ぜて密閉容器に入れるところまでにします。あんこも開封後は商品の表示に従って冷蔵し、当日はごはんを温めて成形・仕上げるだけにすると15分で整います。
完成したおはぎはできたてを食べるのがおすすめです。残す場合は清潔な容器に入れて早めに冷蔵し、長時間室温に置かないでください。手洗いをして清潔な器具を使い、少しでもにおいや見た目に違和感があれば食べない、という家庭での食品安全の基本は政府広報オンラインの食中毒予防の案内も参考になります。
子ども向けに甘さを控えられますか?
きなこに混ぜる砂糖を小さじ2まで減らし、あんこを少しずつ添えて調整できます。きなこの香ばしさがあるので、甘さを控えても行事のおやつらしく楽しめます。
冷やごはんでも作れますか?
作れます。水を大さじ1ほど加えてから電子レンジで温め、湯気が立つくらい温かくしてからつぶしてください。冷たいままだとまとまりにくく、食感もかたくなりやすいです。
おはぎとぼたもちは違う料理ですか?
呼び分けには諸説あり、秋は萩、春は牡丹に見立てて呼ぶという説がよく知られています。粒あん・こしあんで区別する地域や家庭もあるため、決まった一つの正解として考えなくて大丈夫です。農林水産省の解説も、呼び方の違いを一説として紹介しています。
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